東北復興応援!ことづてプロジェクト

HAJ 北海道アルバイト情報社の復興応援プロジェクト

HOME > 小冊子 ことづて > Vol.06 陸前高田 > [ 出会った人たち ] オリジナルショップなかのや 對馬浩美さん

小冊子ことづて vol.06 陸前高田 : 出会った人たち

オリジナルショップなかのや 對馬浩美さん

ダルマ?うさぎ?と不思議なキャラクターの看板に目が止まる。
その正体は「ダルうさ」。ダルいうさぎではなく、ダルマうさぎ。
転んでもくじけず起き上がる「七転び八起き」の意味を込めたなかのやオリジナルキャラクターです。

「よくダルいうさぎだって誤解されます」
店長の對馬浩美さんは笑って、「スタッフの女の子が考えてくれたキャラクターをグッズにしたんです」と教えてくれました。
にこっと笑った口もとが愛らしいダルうさは、缶バッヂやコースター、スマホケース、Tシャツになって店内に並んでいます。
ほかにもこの店では、避難区域の目印に桜を植えようという運動の「桜ライン3.11」グッズや、恋が浜の耽美な「鉄道ダンシ」グッズなど、地元愛に満ちた商品を広く取り扱っています。
中でもひときわ目立つのは、レーザー彫刻のさまざまな作品。
マグカップやグラス、杉や椿の木片を利用してレーザー加工されたコースターにスマホケースまで、幅広く、新商品の木製ボールペンは、自然な木の色味や独特のあたたかみを楽しめます。
プレゼントにも最適とのことで、実際に父の日ギフトとしても注文が入ったそうです。
ここのレーザー彫刻アイテムは完成度が高く、とある商品はチャリティーオークションで99,000円の値をつけて落札されたそう。(もちろん普段のおみやげはそんな高い価格では売っていませんよ。)

もともとなかのやは、陸前高田市内の作家による作品を委託販売するレーザー彫刻のお店としてうまれましたが、OPENして間もなく被災。
震災後、このまちの子供達のためにと一念発起した對馬さんの商品の根底に流れるのは、「地域が元気になるため」に自分にできることをやっていきたいという想い。
地元に愛されるお店をめざして、現在は仮設店舗で日々奮闘中です。

「売れないと意味がないんですけどね」と阿部さんは謙遜するが、商品たちの燐とした輝きはきっと見る人・触れる人の心に響く想いが詰まった、オンリーワンの商品なのだと思いました。

2015年6月22日

オリジナルショップなかのや
陸前高田市竹駒町字仲の沢9番地
TEL&FAX:0192-47-3601
https://ja-jp.facebook.com/pages/オリジナルショップなかのや/144998478989486
営業時間10:00~18:00
毎週水曜日定休