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小冊子ことづて vol.06 陸前高田 : 出会った人たち

高田大隅つどいの丘商店街 いわて復興応援隊 山本健太さん 

高田大隅つどいの丘商店街は、震災前に陸前高田の中心部にあった飲食店やお店など13店舗が中心となり、仮設店舗内で2012年6月から営業を再開した商店街。

こどもや大人、お年寄りのみんなが集まって交流をしてほしいという想いから”つどいの丘”という名前がつきました。
地域コミュニティの再構築・活性化などの地域振興に関わる活動を行っている山本さんは、この高田大隅つどいの丘商店街で、復興に関するイベント企画や商店街運営のサポートを担当しています。

震災から4年、様々なイベントや広報活動を通し、市内はもちろん市外とも新たなコネクションが生まれ、少しずつ商店街にも活気が戻ってきているようです。
「奇跡の一本松がメディアに取り上げられ、観光客が増えた事や、復興のための造成建設工事などによって、町は賑わっているように見えると思います。でも、それのみに頼らない発展性を考えていく事が必要だと僕は思っているんです。」そう山本さんは語ってくれました。

津波の被害を受けず、震災から残った名所を陸前高田の観光資源としてもっと活用したいという想いから、今回はスマホゲームアプリ「Ingress(イングレス)」を使ったイベントを企画。
スマホの位置情報を利用し、陣取りゲームをしながら観光スポットをまわるイベントで「僕自身も以前から利用しているゲームアプリで、他都市のイベントにも参加していました。その時に、“参加していなければ、一生来ないような場所” を訪れることの楽しさにハマったんです。陸前高田にも、知られざる名所はたくさんある。だからこそ、立ち寄ってもらえるのを待ってるのではなくて、立ち寄ってみたくなる場所をどんどん発信していこうと思ったのがきっかけですね。」

今回のコースのひとつ、山本さんに案内され訪れた黒崎仙峡は、三陸復興国立公園の一部で、リアス式海岸特有の絶壁が望める景勝地だ。
そこには私たちの他にも数名の参加者が来ていました。
地元の方のみならず、近くまで旅行に来た関東圏の方もこのイベントを知り「ちょっとおもしろそうだから」と陸前高田まで足を伸ばし、「良いところだね~」「来て良かった」と帰って行かれました。
このイベントを通して、きっと多くの人が陸前高田の新たな一面を見つけたことだろうと思う。それほどにイベントは大きな盛り上がりを見せていました。

今までとは違う、新しい取り組みに挑戦する事を忘れない山本さんは、持ち前の行動力をフルに活かして、陸前高田の魅力を発信し続けています。
そんな想いに動かされた人が集まった商店街は、私たちの目にはとても明るい場所に感じられました。

2015年6月21日

<高田大隅つどいの丘商店街>
岩手県陸前高田市高田字大隅93-1
TEL:0192-47-4776
HP:http://rt-tsudoinooka.com