vol.07 福島 : 出会った人たち
2017 年 02 月 16 日
狗飼小花さん 阿部弘輝さん(学生団体福島大学災害ボランティアセンター)
福島市街から車でおよそ30分。隣町の二本松市「安達運動場仮設住宅」では、放射性物質の被害からいまだ避難指示区域になっている浪江町の約130世帯が暮らしています。最近は新天地へと引っ越す人も少なくないようですが、何やら空き家に若い“新規入居者”が住み、賑わいを生み出しているそうです。新たな住人の正体は学生。仮設住宅で生活しながら住民と触れ合う、「いるだけ支援」というユニークな活動に取り組んでいるのです。
彼らが「いるだけ支援」の取り組みを始めたのは2015年。学生たちが仮設住宅に出かけ、健康体操やフットバスによる足湯ボランティア、誕生会といった活動を行ううちに、住民から「いっそのこと住んでくれたら良いのに」という声が上がったことがきっかけなんだとか。
4カ月間の仮設住宅での生活はあっという間に過ぎ、仮設住宅を去る前には二人がお礼のイベントを主催し、お昼ご飯に旬のサンマを振る舞い、住民との思い出の写真を組み合わせた動画をプレゼントしたそうです。
学生団体福島大学災害ボランティアセンター
福島県福島市金谷川1番地
https://fukudai-volunteer-center.jimdo.com/
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