活動報告
2013 年 03 月 03 日
第12班 3月福島への訪問
前日の暴風雪で出発が心配された初日。JRの快速エアポートが全線運休するというアクシデントには見舞われたものの、なんとか新千歳空港にメンバー全員が集合し、遅れが出ることもなく飛行機は福島へ飛び立つことが出来ました。第12班は、HAJ社員が見た福島を伝えるというコンセプトで小冊子作成の為の取材活動が中心となります。前回の第11班も訪れた宮泉銘醸さんでは、東京から見学に来られた飲食店や酒販店の方々もおり、一緒に酒造を見学させて頂きました。社長の宮森さんが工程を説明する中、お客様に対して時にジョークを交えながらも、自身の酒造りに対するアツイ思いを伝えていたのが印象的でした。
今年の会津若松は雪が多いとのこと。 路面はアスファルトが見えていますが、鶴ヶ城はすっかり雪に覆われていました。堀相馬焼共同組合では、理事長の半谷さんにお会いし、前回12月に訪問して以降の様子をお聞きしました。元々は浪江町で生産していた大堀相馬焼は、現在二本松市に場所をかえ稼働しているのですが、自分たちを避難民として扱うのではなく、同じ町に暮らす人として接してくれる二本松市に対しとても恩義を感じていて、今ある状況の中この場所でできる事を無理なくやっていこうとする姿勢、想いが伝わってきました。
NPO法人花見山を守る会の高橋さん。
ここでは、花木農家さんの生活と桃源郷とも言われる花見山の美しい景観を守りながら、現在は自宅を開放して支援物資の提供を行ったり、震災遺児のサポートを行ったりしています。私たちが滞在していた短い時間にも沢山の方がここを訪れてきました。
高橋さんは 「同じ体験をした人たちが、一緒の気持ちを分かち合うことは心強いはず。ここが交流の場所になれば。」と話していました。
福島訪問の最後は、二本松市の仮店舗で浪江焼きそばを提供する杉乃家・芹川さんにインタビューをし、被災した当時のことや今のお店を開店させるまでの経緯などを伺いました。 「浪江町にある元の家に、今は土足で入らなければならないのがとてもみじめ。」 という芹川さんの言葉は胸に突き刺さり忘れられません。 全ての行程を無事に終え、今日は帰宅の途に就きます。