活動報告
2013 年 09 月 12 日
第18班 9月宮城県石巻市への訪問
石巻と全国からの善意をつなぐ場所として設立された「石巻まちなか復興マルシェ」。震災で多大な被害を受けた商店主の方々が町の復興のために集う仮設の「石巻立町ふれあい商店街」。
第18班は石巻の2つの商店街を訪問し、地元の方々のリアルな声を取材させていただきました。
「石巻まちなか復興マルシェ」は、大型バスも駐車できる広いパーキングとステージや憩いの場もあり、多くの観光客やボランティアの方々が訪れる場所となっています。そのマルシェを創設したメンバーの一人でもあり責任者も兼ねる松本さんはとてもエネルギッシュでパワフルな方で、このマルシェをネットワークの拠点にし石巻の復興に力を注ぎたいと熱い想いを語ってくれました。
マルシェに出店されている、それぞれの店主にも話を聞くことができました。「県外から訪れる皆さんの温かい言葉が支えになっている。ここでいろんな人と出会えることがうれしい。」と皆さん一同におっしゃられていました。そんな憩いの場所であるマルシェも、年がたつうちに訪れる人の数も減ってきており、震災の風化を感じているということも…。
「石巻立町ふれあい商店街」では、地元の学校指定ジャージなどを扱うスポーツ店の店主がまとめ役として商店街の皆さんに声をかけてくださり、12店舗の店主の方々からお話を聞くことができました。
被災した家屋の電気修理に、地元の方々に求められて1カ月も経たないうちにお店を再開した街の電気屋さん。震災でなにもかも失いつつも笑顔で周りの方を元気にさせてくれているパン屋さん。
いろんなお店の方が、被災前のお店のこと、震災直後に目の当たりにした惨状。被災当時の苦労と努力話。そして支えてくれた方々への感謝の言葉を笑顔で、時には涙をにじませながら真剣に語ってくれました。そして、自分たちの自立が石巻の復興に繋がる。そう強く思いながら前進しようとしていると語る皆さんに、18班のメンバーも胸が熱くなるような想いを感じました。
私たちは2つの商店街で、「自分たちが経験したことを、みなさんにに伝えてください。」そんな想いをいっぱい受け止めました。震災は誰にでも起きえること、ひとごとじゃないこと。自分たちは生かされたのだ。だから一生懸命生きないといけないということ。今まで支えてくれた人に心から感謝をしているということ。そういう想いを「ことづて」として多くの人の手に届ける。私たちができることとして、しっかりと伝えていきたいと強く感じた取材でした。